第21回秋華賞 展開予想




えらい難しいメンバーとなりました。
春の有力馬が相次いで回避し、寂しい感じを受けますが、こういうG1もありです。
怪我だろうがなんだろうが、強制的に新陳代謝が起きるのが競馬の醍醐味でもあります。

舞台は京都の内回り。芝2000m。
これが阪神1800mとかなら違うんでしょうが、スタートしてすぐコーナーに入るため、前傾になりがちで直線が短く平坦な割に逃げ馬が残れないというのが傾向です。

さて、今年の18頭です。

最内にエンジェルフェイスが入り、桜花賞馬が1枠2番。
ビッシュが真ん中、ミエノサクシードやカイザーバルという穴っぽい馬が7枠へ。

1コーナーまでの位置取りが極めて難解です。
また、ペースが激流になるか否かを読めるかどうかが分かれ目です。
一般的に前哨戦がスローなら多くはスローになるであろうスプリンターズSなどと違い、前哨戦がスローでもここが激流になるのが秋華賞。

そして、それでいて前が残ったりするもんだからさあ大変。
競馬ファンの最低の負け文句ですが、「あーこれは買えたよ」と言いたくなるレースになりそうな気がします。

馬場としては土曜日の京都2歳未勝利芝1800mで35.1-59.1で流れ、勝ち時計1:47.2。
未勝利戦としては珠玉の内容ですが、ある程度前に行った馬が粘っているように、メンバーレベルが低いと目されていても、時計としては1:59.0を切ってきそうな馬場です。
流れ1つで押し切れる馬場だと思います。

前走、枠順などのイメージから隊列を想像します。

逃げ :①エンジェルフェイス、⑥ゲッカコウ、⑨クロスコミア
先行前:③パールコード、⑫ウインファビラス、⑰ネオヴェルザンディ
先行後:⑪フロンテアクイーン、⑬ワンダーピルエット、⑮カイザーバル、⑯ダイワドレッサー
中段前:⑧デンコウアンジュ、⑩ビッシュ、⑱キンショーユキヒメ
中段後:②ジュエラー、⑤レッドアヴァンセ、⑦ヴィブロス、⑭ミエノサクシード
後方 :④パーシーズベスト

これは難しいです。何頭かは想像です。

流れはそこまでゆったりには落ちないでしょう。
激流にはならないと思いますが、それでもそこそこ、59秒台前半位はなるんじゃないでしょうか。
全体的に前を取りたい馬がいるので、じわっと流れると予想します。が、これ位だと直線で前後入れ替わるほど激しいレースではありません。

隊列は終始出入りが激しくなりそうです。

レッドアヴァンセは下げると予想したのでこの位置。
ヴィブロスも前に行くイメージは最近ないので、少し下げるとこんな位置に。
ビッシュは人気を背負っているので、前走程思い切ったレースではなく、オークスみたいなレースをしたいと考えると思うので、少し前目に。
ジュエラーも下げるでしょう。少なくとも無理に前にポジションを取りにはいかないと思います。

4コーナーでゲッカコウ辺りが一杯になり、エンジェルフェイスやクロスコミアも手が動きます。
内でパールコード、外目からビッシュが上がってきます。
レッドアヴァンセは真ん中、ヴィブロスも真ん中、ミエノサクシードは大外へ。

直線は逃げる馬が早々に潰れ、内からパールコード、真ん中フロンテアクイーンにカイザーバル、ダイワドレッサー。
ビッシュは外から伸びるも前とは少し距離があり、ジュエラーは後方で苦しそう。大外からミエノサクシードが加速するも時すでに遅し。

さっと内から抜け出したパールコード1着、2着フロンテアクイーン、3着追い込んだビッシュ。
そこから粘るクロスコミアにダイワドレッサー、カイザーバル、レッドアヴァンセ、ヴィブロス辺りがなだれ込む感じ。

うーむ。
毎回大体数レース頭に思い描けるものですが、非常に弱い想像しかできません。かなり期待できない予想です。

 

レースのしやすさだけで言えば、本命のパールコードかなと。
両サイドが逃げる馬、追い込む馬ときっちり分かれているので、最初のコーナーまでこの馬だけごちゃつくとか、条件が何個も必要という様には感じません。
すんなりエンジェルフェイスの後ろをトコトコとついていき、道中5番手位の内目で流れに乗れそうな気がしています。

対抗にフロンテアクイーンを。
スタートしてクロスコミアが前に行き、ビッシュがその内にスッと入った所より1歩前を行ければ。
外の馬がある程度前に出してきそうなので、流れに乗りながら中段真ん中を取れるといいです。
人気はないですが、着順ほどオークス負けていませんし、このメンバーならなんとかなるんじゃないって期待で。

3番手にビッシュ。
力はありますが、前走は色々と上手かったのもあるので、抜けている感じはしません。
デンコウアンジュとフロンテアクイーンの動き次第で1列後ろに押しやられる可能性もあり、⑩より気持ち外の方がレースはしやすいのではないかと想像しました。

穴っぽいのはダイワドレッサー。
カイザーバルの動き次第では楽に中段少し前の外を取れるようだと、流れに乗って1発あるかもしれません。

ジュエラーはある程度出す馬ならこの枠はいいんですが、配置が外から被せられる1コーナーになるので、必然的に下がりそうな絵しか描けませんでした。
後手になるイメージになってしまいました。
前を向いて走ると強いですが、小技が上手ではないので、この枠はプラスにならないと思います。

レッドアヴァンセはなんか下げる気がします。
阪神よりは走りやすいのは確かですが、内を器用に走る姿は想像できず、かといって外から抜き去るイメージもしにくい。
この枠があまりプラスにならないでしょう。一応ヴィブロスよりは少し上に。

ヴィブロスもそう。
外の馬がある程度出す馬がいるであろうレースなので、下げると外から殺到されて結構位置が下がってしまいます。
内のゲッカコウ、外のクロスコミアが前に行く中、一緒に行かないとなると、ゴチャっとなりそうで。

ミエノサクシードは私は好きな馬ですが、京都内回りである程度出していくであろう馬に囲まれ、走りやすいとは思うものの、届かない可能性が高いということで応援まで。
18頭を捌いて4コーナーで大外回って如何せん届くとなると、ドンピシャに決まってあるかないか。
激流、もしくは超スローならあり得ると思いますが、そこが想像できませんでした。

時計自体は1:59.0前後。少し切るかな。

結論としては
◎ ③パールコード
〇 ⑪フロンテアクイーン
▲ ⑩ビッシュ
△ ⑮カイザーバル
△ ⑨クロスコミア
△ ⑤レッドアヴァンセ
注 ⑯ダイワドレッサー
応 ⑭ミエノサクシード

最後まで見て頂いたのに恐縮ですが、この予想は信用してはいけません。
毎回外していますので、「ふーん」程度に留めておくことをお薦めします。