第51回京都大賞典 レース回顧

第51回京都大賞典(G2・京都・芝2400m・良)

体育の日です。
CSをテレビで見ながらの観戦。

パドックはヤマカツライデンが元気が良かったのと、ラストインパクトが少し休み明けかなという様に見えました。
本馬場入場ではラストインパクトが元気が良かったです。
キタサンブラックは大きくて見栄えがします。

馬場は土曜日の段階だと3歳500万下の2000mで1:57.9、2歳新馬の1400mで1:21.6という時計が出ていました。
どんな時計になるんだと思っていましたが、昨日の雨もあり、とんでもない高速決着になる馬場からは変わったかなとは思います。

スタートは五分。
タマモベストプレイが押していましたが、外からスッとヤマカツランデンが先頭に。内でキタサンブラックも好スタートです。
アドマイヤデウスが内で3番手、ラブリーデイが外から行き、ラストインパクト。
スタートで行きっぷりの悪かったタマモベストプレイがジワジワ前に行く中、サウンズオブアースは行きたがる素振りを見せて、デムーロ騎手の抑えているシーンがありました。

内へ潜り込んだヒットザターゲット。
後方にアクションスター、ポツンと最後方にファタモルガーナ。

道中の隊列は大きく変わりませんでした。

ペースが3分割をすると、49.2 – 50.7 – 45.6 = 2:25.5。

中盤でラストインパクトが持っていかれかけていたり、最後方にポツンといたファタモルガーナが差が詰まったりしたのは、中盤で緩んだからでしょう。
トライアルと言えばそうですし、京都大賞典らしい流れではあります。
13.0のラップが入っているので、遅い印象は受けますが、昨年のラブリーデイの勝った時は 47.9 – 50.8 – 44.9 ですので、緩み方と上がりは大きな差はありません。
真ん中が緩んだというよりは、3F目と4F目の12.0 – 13.0 という所が例年よりも緩んだ印象です。

早々に隊列も決まり、ポジション争いもほとんどなく、最初の2コーナーの時にヤマカツランデンが落としましたが、キタサンブラックがそれを抜かなければ後方組も同じように下げるだけです。
キタサンブラックがレースの主導権を難なく握りました。

ここで誰かが動かしにでも行けば面白いのですが、そこはトライアルというのもあるでしょう。
キタサンブラックのペースの上げ下げに付き合っているだけでは、後方の組は何もできない感じですね。
動けば動くし、動かなければ動かないというレースになってしまいました。

ヤマカツランデンがもっと離して逃げると話は違うんでしょうが、これだと先頭を走っているだけ。
正攻法はステキではありますが、これは強気に乗り過ぎです。
もっと早めに仕掛けるとか、レースを動かす逃げが見られるのではないか?と思っていただけに残念です。

有力馬の中ではラストインパクトが最初に下りで加速をしました。
対してサウンズオブアースはペースアップが遅れました。「鈍い」とメモする位です。
これは休み明けの分に加え、もともと勝ち味の遅い馬だけに、目に付きました。

逃げるキタサンブラックを3頭(アドマイヤデウス、ラブリーデイ、ラストインパクト)が追いかけます。
ラストインパクトが最初に脱落。

外からサウンズオブアースが追い込みましたが、前が止まりません。
キタサンブラックがアドマイヤデウスをクビ差凌ぎました。ラブリーデイは3着。

勝ち時計が2:25.5で上がり33.7。
ペースを考えれば上がりタイムはこれ位でても不思議ではないですし、33秒台は必須でしょう。
時計だけ見れば目立つものではありませんが、トライアルですからね。こういうレースにもなります。

勝ったキタサンブラックは初の1番人気での勝利でした。
上がりがこのメンバーに比べると相対的に劣るため、危険視しましたが、なんてことはありませんでした。

もちろん強くなっているのもありますし、2番手ですが逃げたのと変わりませんので、上手に走りました。
4コーナーは内にヤマカツランデンを置いて1頭分位離してコーナーを回り、外のラストインパクトに対してプレッシャーをかけ、直線に入ったらそのスペースを塞ぐことでアドマイヤデウスから自由を少し奪いました。
結果タイム差無しのクビ差勝ち。僅かですが前にいる有利さを存分に発揮したレースだったと思います。

 

アドマイヤデウスは3番でしたし、左右が前後ろと分かれたので、最内ジックリ。
後は岩田騎手です。内を突いて走りました。
キタサンブラックに蓋をされた時、岩田騎手が重賞を沢山勝っていた頃だったら…と思うとこのレースは良くも悪くも「普通の騎手」には見えました。
もちろん事故はない方がいいです。が、例えば凱旋門賞とかだとあのスペースならこじ開ける位の騎乗があったりするので、キタサンブラックが完璧に前に入る前にこじ開ける位の騎乗も見たかった気もします。

それでも負ける時は引っ掛かってしまったり、不完全燃焼の負けも多い中、いい頃に戻ってきた感じも見えました。もちろん得意の京都というのはありますが。
去年はG1を3戦し、バタバタだったので今年はどうするでしょうね。
間隔を詰める必要のない馬だと思いますので、キタサンブラックと同じか、アルゼンチン共和杯→有馬記念とかでも面白い気もします。

 

ラブリーデイは昨年の切れ味に比べて落ちました。アドマイヤデウスに競り負けてますからね。
そうでもないだろうと考えていましたが、ジワジワとパフォーマンスが落ちてきているのかもしれません。

6歳、58キロ、30戦目。そろそろ勝ち切れない時期に入ってきてしまいました。
こういう馬なので、一気に下降する事はないと思います。
しかし、去年は勢いでJC→有馬とこなせるだろうと思いましたが、今年は天皇賞以外は苦しい戦いになりそうな感じに見えました。

 

サウンズオブアースは反応が鈍かったのが致命的でした。
特に4コーナーで後方2番手まで落ち、直線でタマモベストプレイを押し出してやっと出てきました。デムーロ騎手、強引です。
今回も上がり33.1は見事ではありますが、道中掛かるのは相変わらずで、強いのは強いものの、全体的にレースが粗いのが目に付きます。

どうすれば勝てるんでしょうね?
2年半勝ってないので、何かしらラッキーでもないと勝てる姿が想像できなくなりました。

 

ラストインパクトが4コーナーで仕掛けるように上がりましたが、最後は脚が止まりました。
道中少し力んで走っていましたので、その辺も影響したと思います。
平均ペース位に流れるといい馬で、スローの上がり勝負みたいのはあまり好きではありません。自身が勝った一昨年の京都大賞典も今年に比べると厳しいレースです。
スタミナはありそうなものの、仕掛けが早いと結構アッサリな所もあります。中山記念とかもそうでした。

今回は上がりで34.1しか出てないのはパフォーマンスにムラが出てくる頃なのかもしれません。6歳ですからね。
1回叩いてどれだけ変わるかですね。プラス10キロで体重だけ見れば戻ったのですが、もう少しシュっとしていた印象がありますので、もしかしたら少し余裕があったかもしれません。

 

ヤマカツライデンはもう少し逃げてほしかったです。
ハイペースの逃げ馬じゃないので、道中はゆったりは予想できましたが、ペースメーカーのように走っていてはそう番狂わせは起こせないと思います。