凱旋門賞のデータ分析。2000年以降16年間のロンシャン開催のもの。

今年から馬券が売り出される凱旋門賞。
マカヒキも渡仏したし、ポストポンドも英インターナショナルSからの直行が発表されました。

残り1ヶ月半ですので、データから凱旋門賞を見ていきましょう。

 

私が思う凱旋門賞の特徴

まずはざっくりとどんなレースなのかを。

馬券はなかなか難しいレースだと思います。穴馬の激走があるのがこのレースでもあります。

  1. 欧州のこの距離にしては異例とも言える出走頭数が揃う
  2. 比較的軽い馬場で行われる
  3. 旧ロンシャンだとグリーンベルトがかなり明確に存在した
  4. 英愛の有力馬にとって馬場が向くか分からない

意外に厄介なのは4番目です。
ご存知かもしれませんが、欧州最高の種牡馬であるガリレオはこのレースの勝ち馬を出していません。他ではあれだけ勝ってるのに。

日本でもそうですね。ガリレオ産駒は活躍できていません。

つまり、未だ多くの方が思い描いているであろう欧州コテコテのパワー馬では不利になるのがフランスです。
「マカヒキが馬場が合うのか?」と同じ理由で「ハーザンドにとってこの馬場は向くのか?」というのも当然ながらあります。
「英国の馬場をこなしているから大丈夫」というものではありません。

軽い馬場で前半スローの上がり勝負になることが多い凱旋門賞。
良馬場ではレース上がり35.0を切ってきます。ハープスターは34.0を切っていますので、それ位は出る馬場ですし、レースです。

従って、前に行った馬がグリーンベルトに乗って好走するケースは見られます。
「重い馬場が大好き!」みたいな馬ではなく、そこそこスピード決着を経験した馬の方が有利だと思います。
欧州ではありますが、アスコットやニューマーケットと同じではありません。

 

1.前走成績(3着まで)

前走の成績で言うと以下の様になっています。

この表は、1着馬は前走どこを走っていたか?2着馬は?3着馬は?という事を示しています。
凱旋門賞の3着までに送り込んでいるレースはどこか?ということです。

レース 1着馬 2着馬 3着馬
ニエル賞(ニエユ賞) 5 1 3
ヴェルメイユ賞 4 3 2
愛チャンピオンS 3 2
バーデン大賞 2 3 1
キングジョージ 1 1 1
英国際S 1
フォワ賞 5 1
ドーヴィル大賞 1 1
セプテンバーS 1
ソードダンサーS 1
プランスドランジュ賞 2
ヨークシャーオークス 1
サンクルー大賞 1
愛オークス 1
愛ダービー 1

最近は不調ですが、3歳牡馬の前哨戦であるニエユ賞(私はこっちで呼んでいます。)が最多です。マカヒキ頑張れ!ですね。
同様に最近の牝馬躍進を示すヴェルメイユ賞からの結果が際立ちます。実際は6レースからしか勝ち馬が出ていないので、前走そこから外れた馬は無条件で外し?かも。

1番人気のポストポンドは英国際Sからの直行です。
前走それで勝っているのは2001年のSakhee(サキー)まで遡ります。3着以内に入ったのは1例のみ。つまり、あれは王道のローテーションではありません。

バーデン大賞は一時期Youmzain(ユームザイン)Danedream(デインドリーム)が短い期間で立て続けに走ったのでこれまた注目されていましたが、最近はあまり存在感を示せていない気がします。

また、フォワ賞はオルフェーヴルナカヤマフェスタで数を稼いでいますので、日本には馴染みがありますが、実際はそこまで直結しません。

3着の数が1つ多いのは、同着が1回あったためです。
2012年にIt’s Gino(イッツジーノ)Soldier of Fortune(ソルジャーオブフォーチュン)が3着同着でした。

 

2.競馬場経験(フランス経験)

海外遠征、特にフランス遠征はそのように言われることが多いと思います。
1回叩いた方が確かに実績として残っているので仕方ない面もありますが、私はどっちでもいい気がしています。2400m走って中2週はそんなに楽じゃないと思いますし。

とはいえフランスを走ったことが無いでそのまま好走した馬、しなかった馬はどんな馬がいるでしょうか?

フランス初見参で凱旋門賞を勝利は以下の4頭です。

  • 2001年 Sakhee(サキー)…1年前の英ダービー2着。
  • 2009年 Sea the Stars(シーザスターズ)英ダービー1着。愛チャンピオンS1着。
  • 2010年 Workforce(ワークフォース)英ダービー1着
  • 2015年 Golden Horn(ゴールデンホーン)英ダービー1着。愛チャンピオンS1着。

今年は英ダービー馬Harzand(ハーザンド)は愛チャンピオンSから凱旋門賞が濃厚です。
勝つようだと偉大な先輩に続けるかもしれません。

逆に初見参で苦しんだ(勝てなかった)組では以下のような馬たちの名前が上がります。

  • 2002年 3着 High Chaparral(ハイシャパラル)英愛ダービー馬
  • 2004年 5着 North Light(ノースライト)英ダービー馬。
  • 2005年 5着 Motivator(モティヴェイター)英ダービー馬。
  • 2007年10着 Authorized(オーソライズド)英ダービー馬。
  • 2009年 4着 Conduit(コンデュイット)…前走キングジョージ1着、次走BCターフ1着。
  • 2009年 6着 Fame and Glory(フェイムアンドグローリー)愛ダービー馬。
  • 2011年 4着 So You Think(ソーユーシンク)…この年G1を3勝。前走愛チャンピオンS1着。
  • 2012年 7着 Camelot(キャメロット)英国2冠馬

こちらにも英国ダービー馬、愛ダービー馬が多く出現します。強い馬でもこれです。走ってみないとわかりません。
さて、今年はどちらでしょうね。

Harzandで言うと、時計が遅いレースを勝ってきているのが気になります。

デビュー戦は良馬場で負け、2戦目から不良で2連勝。

4戦目の英ダービーが稍重の馬場で勝ち時計2:40.09。
この勝ち時計は2000年以降最も遅いものですし、1983年まで遡らないとこの時計より遅いレースはありません。

愛ダービーの勝ち時計2:38.05。
これも馬場の悪い中で行われた2012年のCamelotと1998年のDream Well(ドリームウェル)が2:40.0を超えたケースはありますが、それに次ぐ遅さです。

もちろん時計が全てではないですが、逆に言えば「時計のかかる馬場が大得意」とも言えなくもありません。

スピードが求められる凱旋門賞で相応の上がりが出せるか?というと疑問もあります。

 

3.今年に入って着外(5着以下)あり

今年ですとNew Bay(ニューベイ)がイスパーン賞で6着に敗れましたので、今年に入って着外がある馬に相当します。
当然ながらほとんどいません。

2000年以降同年に5着以下の着順を取っており、それでいて凱旋門賞で馬券になった馬は3頭だけです。
日本にも馴染みがありますが、多くの方は忘れているかもしれませんね。

  • 2001年 3着 Sagacity(サガシティ)…武豊騎手騎乗。フランスダービー9着。
  • 2011年 2着 Shareta(シャレータ)…フランスオークス7着。ちなみに次走JC7着。

これが1桁負け。2桁負けは1頭だけです。
そんな馬いるのかよ?って思いますが実は1頭だけ存在します。

  • 2012年 2着 Orfevre(オルフェーヴル)…春の天皇賞11着。

同年で2桁着順を取るような馬が巻き返した例はこの1つだけ。
オルフェーヴルは偉大なリベンジャーです。本番負けてますけどね。

 

4.G1未勝利

これも少数派です。

今年は英ダービー2着のUs Army Ranger(ユーエスアーミーレンジャー)や仏ダービー2着のZarak(ザラク)といった馬が出走した場合、これに当てはまる可能性があります。
なお、Us Army RangerはロイヤルウィップS(G3)が次のレースなので、そこからもう1回愛チャンピオンを挟むのかが不明なため、出走してもG1未勝利でエントリーの可能性が高いと判断しています。

G1を未勝利のまま勝利したのは1頭だけ。
日本競馬の忘れられない1レース、2012年のSolemia(ソレミア)です。
オルフェーヴルの名誉のために言うと、G2勝ちもありますし、前走ヴェルメイユ賞で3着でしたので、一応はG1で頑張れる馬ではありました。

3着以内まで広げると、未勝利のまま好走した馬が少し出てきます。

  • 2012年 3着 Masterstroke (マスターストローク)…G2勝ち
  • 2011年 2着 Shareta(シャレータ)
  • 2008年 3着 It’s Gino(イッツジーノ)…G2勝ち
  • 2007年 3着 Sagara(サガラ)
  • 2004年 2着 Cherry Mix(チェリーミックス)…G2勝ち
  • 2003年 2着 Mubtaker(マブテイカー)…G2勝ち

SharetaとSagaraはG2勝ちもありません。
Sagaraに至っては7戦1勝で未勝利勝ちしかありませんでした。パリ大賞3着、ニエユ賞2着がありますが、「主な勝ち鞍:3歳未勝利」のまま凱旋門賞で2着です。

「身の程を知れ」的なコメントがあったりしますが、はまれば3着になれるのが競馬です。
夢があるので、是非適当な馬には出てほしい所です。

とはいえ当然頭数は少ないです。馬券からは外しても何の問題もないでしょうね。

 

5.距離経験

多くの馬が2400mという距離での勝ち鞍があります。
この距離を走ったことが1回もないという「凱旋門賞勝つ気ある?」という馬で馬券になった馬と言えば

2013年 3着 Intello(インテロ)…最長距離が仏ダービーの2100m。

私の知る得る限り、3着に入ったことがある馬で2400m以上走ったことが無い馬はこの馬以外はいないと思います。

今年は上位人気馬は2400mで勝ち鞍がありますので、あまり気にしなくてもいいデータです。

人気に多少なっていますが出てこないと思っているOrder of St George(オーダーオブセントジョージ)はゴールドカップ(2.5マイル=4000m)の勝ち馬でもあります。
このように3000mを超えるレースを走ったことがある馬も限りなく少なく、馬券になっているのは3頭だけです。

  • 2005年 2着 Westerner(ウェスターナー)…カドラン賞2連覇など。名ステイヤー。
  • 2010年 2着 Nakayama Festa(ナカヤマフェスタ)…菊花賞12着
  • 2012年 2着 Orfevre(オルフェーヴル)…菊花賞1着、天皇賞11着。翌年も2着。

菊花賞の安定感が抜群ですが、海外の馬は3000mは別の馬が走るレースというように見ています。

 

また、古馬になってから2000m以下のG1を走ったことがある馬も極めて珍しく、イスパーン賞を走ったNew Bay(ニューベイ)Erupt(イラプト)のような馬もほぼ記憶にありませんし、3着以内に入ったことがありません。2000m~2400mのG1を戦ってきた馬の戦いです。

ちなみに、古馬になってからマイルのG1を勝利して出てきた馬は1頭だけいます。全て調べ切れませんが、恐らく出走すらいないんじゃないでしょうか。5着以内に入ったことがある馬では1頭もいません。
そんなチャレンジャーは、ジャスタウェイです。あの馬はマイルG1を同年勝っての凱旋門賞出走という極めて珍しい馬でした。

 

6.3歳牝馬

斤量有利が言われていて、最近活躍の目立つ3歳牝馬。
今年はLa Cressonniere(ラクレッソニエール)Minding(マインディング)の出走の可能性があります。

どちらも出てくれば人気を背負う1頭ですし、無敗のフランスオークス馬に古馬相手も楽々とG1連勝中の英オークス馬と出てくれば盛り上がること間違いなしです。

2000年以降の3歳牝馬はこのようになっています。
【3.3.4.19】

確かに強い馬は多いですね。

勝ち馬であるTreve(トレヴ)Zarkava(ザルカヴァ)。どちらも無敗のフランスオークス馬であり、ヴェルメイユ賞馬です。
Danedream(デインドリーム)はベルリン大賞、バーデン大賞とドイツの名門G1を連勝してきました。

2着は2000年のEgyptband(エジプトバンド)、2001年のAquarelliste(アクワレリスト)。
Egyptbandは3戦無敗でフランスオークス勝ち、ヴェルメイユ賞3着。Aquarellisteは無敗のフランスオークス+ヴェルメイユ賞。
Shareta(シャレータ)は何度も出てますが、フランスオークス7着でヴェルメイユ賞3着。これは激走でした。

3着の4頭だって強力です。
Taghrooda(タグルーダ)は英オークスにキングジョージ。
Sarafina(サラフィナ)はフランスオークス馬勝ち、ヴェルメイユ賞3着。
Ouija Board(ウィジャボード)は英愛オークス馬。英オークスは7馬身差の圧勝。
Volvoreta(ヴォルヴォレッタ)はフランスオークス2着でヴェルメイユ賞勝ち。

かなり強い連中です。

沈んだ組もAvenir Certain(アヴェニールセルタン)、Stacelita(スタセリタ)、Shawanda(シャワンダ)などG1を複数勝っている馬も大きく敗れています。

さて、今年のLa Cressonniereの運命はいかに?です。

今年のフランスオークスは半馬身差での勝利でした。
例えば着差だけに注目してみます。少し前から振り返りましょう。

  • 1995年 Carling(カーリング) クビ差 → 9着
  • 1999年 Daryaba(ダルヤバ) 1馬身 → 13着
  • 2000年 Egyptband(エジプトバンド) 3馬身 → 2着
  • 2001年 Aquarelliste(アクワレリスト) 1馬身半 → 2着
  • 2004年 Latice(ラティス) 3/4馬身 → 7着
  • 2008年 Zarkava(ザルカヴァ) 3馬身 → 1着
  • 2009年 Stacelita(スタセリタ) 4馬身 → 7着
  • 2010年 Sarafina(サラフィナ) 1馬身半 → 3着
  • 2013年 Treve(トレヴ) 4馬身 → 1着
  • 2014年 Avenir Certain(アヴェニールセルタン) 1馬身 → 11着
  • 2016年 La Cressonniere(ラクレッソニエール) 1/2馬身 → ?着

です。
競馬において、決定的な差は1馬身半だと思っています。
それ以上の差をつけて勝った馬は2勝2着2回3着1回ですが、それより辛勝だった馬は悉く着外に沈んでいます。

同年代の女の子相手で明確に力が抜けている感じがしないので、ヴェルメイユ賞で余程の走りをしない限り、切ってもいい気がします。

 

7.3歳牡馬の活躍条件

凱旋門賞本番で3着以内に入っている3歳牡馬は17頭。
前走成績は【13.2.1.1】

見ての通りほぼ勝利で、最も悪い着順から巻き返したのは2010年のWorkforce(ワークフォース)がキングジョージ5着からの巻き返しがあるのみです。
それ以外はほとんど勝利が最低条件になります。

マカヒキはニエユ賞では勝たないといい結果は望めない気がします。

ニエユ賞は1着馬はキズナが4着するなど、負けてもまだ良いレースで5着以内に入るシーンがありますが、2着馬、3着馬になると途端に減ります。

ニエユ賞で2着から本番で3着以内に入ったことがあるのはSagara(サガラ)だけ。
ニエユ賞で3着から本番で3着以内に入ったことがあるのはBago(バゴ)だけ。

今年のメンバーは今の所不明ですが、フランス上位陣がパッとしないので、凱旋門賞上位人気になっているマカヒキは1番人気での出走の可能性が高いですね。

 

8.ガリレオ産駒

冒頭にも書きましたが、このレースは大種牡馬ガリレオにとって大きな鬼門です。
今年も仮に出走すれば有力馬として取り上げられるであろう馬が何頭もいます。

  • Highland Reel(ハイランドリール)
  • Order of St George(オーダーオブセントジョージ)
  • Minding(マインディング)
  • US Army Ranger(ユーエスアーミーレンジャー)

しかし、ガリレオ産駒は勝てません。
馬券になったのは以下の2頭のみです。2着すらありません。

  • 2013年 3着 Intello(インテロ)
  • 2008年 3着 Soldier of Fortune(ソリュジャーオブフォーチュン)

馬券を外した馬と言えば昨年のFound(ファウンド)が唯一大きく崩れたのが凱旋門賞ですし、2011年の2番人気だったGalikova(ガリコヴァ)もヴェルメイユ賞1着から9着に敗れました。

2着もないというのは、血がやや重いのかもしれません。
もう少しスピード血統でないと厳しいとも言えるかと思います。

 

9.シャンティイ競馬場の時計

比較的時計が出ると言っていますが、どの程度なのかを見てみます。
ここはフランスダービー、フランスオークスともう1レース位を見てみれば傾向は分かると思います。

 年 仏ダービー 仏オークス
2016 Almanzor 2:11.62 La Cressonniere 2:09.45
2015 New Bay 2:05.69 Star of Seville 2:05.69
2014 The Grey Gatsby 2:05.58 Avenir Certain 2:05.37
2013 Intello 2:07.89 Treve 2:03.77
2012 Saonois 2:08.10 Valyra 2:10.11

「Treve凄まじいな」というのもありますが、見ての通り2100mとしては決して遅くありません。
Treveに至っては2100mでこの時計なら、2200mだと恐らく2:10.5位で走り切っていたはずです。良馬場の宝塚記念より出ます。

例えば2015年のNew Bayの例ですと、最初の1000m通過が1:04.41。
ラスト3Fは12.34 -11.98 – 12.02 = 36.34 のレース上がりです。
これを後方から差し切っているので、35秒台前半の上がりが出ています。

今年は更に夏の馬場はかなり高速でした。
先月7月10日に行われた1マイル戦のG1ジャンプラ賞(Prix Jean Prat)は勝ったZelzal(ゼルザル)は前半3Fが36.26で1000m通過が58.61。
ラスト3Fは12.06 – 11.79 – 12.02 で勝ち時計が 1:34.48 です。

同日に行われたG3クロエ賞(芝1800m・3歳牝馬限定)も1:48.68。
日本と比較してもさほど差はありません。

今年の夏は例年に比べてかなり高速に感じました。
それを抜きにしても、欧州のイメージとは違う高速馬場という印象を受けると思います。

雨が降れば別ですが、良馬場である場合凱旋門賞は2:26.0~2:27.0位の決着になる可能性が高いです。

高速決着に耐えられない馬は沈みます。
ジャパンカップや最近のメイダンでも活躍できそうな馬が有利になります。

 

今年のレベルについての考察

まだ凱旋門賞トライアルが終わってないので一概には言えませんが、そんな強い感じはしません。
特にフランス勢のレベルは低いと思います。

色々とみていますが、少なくとも私がG1らしいと感じたのは仏2000ギニーのThe Gurkha(ザグルカ)とイスパーン賞のエイシンヒカリです。
期待のジャック・ル・マロワ賞も悪くなかったですが、やや不完全燃焼でしたし、他のレースも同じですね。

シャンティイの馬場を考えると、Harzand(ハーザンド)もかなり不安があります。
粘りが身上の馬だけに、高速決着となった時にスピード不足を露呈する気がしてなりません。

エイダン・オブライエン厩舎の期待のエースだと思っていたUs Army Ranger(ユーエスアーミーレンジャー)はロイヤルウィップSからというのがどうも気になります。
エースとして期待しているのであれば、自信をもってニエユ賞か、もしくは愛チャンピオンにぶつけていけばいいんですが、同厩舎で下に見られている気が。
ここを経由して3着に入れる気がしません。

La Cressonniere(ラクレッソニエール)は3歳牝馬の項目で書いた通り。
負けていませんが、Avenir Certain(アヴェニールセルタン)に被るのは私だけではないと思います。

怖いのはFound(ファウンド)が出てくれば意外にやれるはずです。
オブライエン厩舎は馬が多くて誰がどこに行くのか分かりませんが、出てくれば昨年は内が全く開かず、追えない上での惨敗でしたので、出てくれば面白いかなーと思います。

そう考えると、postponed(ポストポンド)、Highland Reel(ハイランドリール)の2頭が厄介です。

postponed(ポストポンド)は強いからいいとして、Highland Reel(ハイランドリール)が最近の調子と高速馬場でも全然OK、前に行ける自在性がシャンティイだと有利に働きそうです。
が、オブライエン厩舎の外回り担当から本社勤務に格上げされていない限り、出てこない気がします。

マカヒキにも十分チャンスありでしょう。
きっちりマークが決まれば、直線の瞬発力勝負ならそう簡単に沈まないでしょうね。

 

その2と3はこちらからどうぞ。

凱旋門賞のデータ分析。2000年以降16年間のロンシャン開催のもの(その2)

2016.09.17

凱旋門賞のデータ分析。2000年以降16年間のロンシャン開催のもの(その3)

2016.09.27