世界で期待の良血馬たち 2016その1




日本もG1シーズンになりましたし、英国では第一弾の1000ギニー、2000ギニーも終了しています。
また、北米では今週末にケンタッキーダービー、オークスと次世代のエースの座を賭けた戦いが始まります。

母の日も近いので、母馬に注目した記事です。サムネイルも母の日の文字を入れています。
今日じゃないですけどね。

 

日本のダービー出走予定馬を見ても、素晴らしい母馬のサラブレッドが沢山出走する予定になっています。

リオンディーズ(シーザリオ)、エアスピネル(エアメサイア)、ドレッドノータス(ディアデラノビア)、ヴァンキッシュラン(リリーオブザヴァレー)、サトノダイヤモンド(マルペンサ)などなど。
もし京都新聞杯でエルプシャフト(ビワハイジ)やロイカバード(アゼリ)、プリンシパルSでショパン(エアグルーヴ)が権利を取ったら盛り上がること間違いなしです。
そしたらドレッドノータスは弾かれちゃうかもしれませんが…。

かつて「名牝の仔は走らない」と言われていましたが、今はそんなことはないと思います。

もちろん生き物ですから全てではありません。
ただ、きちんと良い馬を出すことが多くなったと感じます。

ここからは私の推測ですが、かつて日本の血統レベルが低かった時は、日本産の牝馬のレベルをはるかに超越した種牡馬が入ってきて、その馬がリーディングを取ってきた歴史がサンデーサイレンスまで続きました。
簡単に考えると、
強い日本産牝馬  レベル10(生まれてくる子供は±20の幅がある)
外国産種牡馬   レベル50(生まれてくる子供は±20の幅がある)
という感じだったのではないかと。子供は両者のレベルの足し算で決まるという非常に簡単なモデルと仮定します。

その中で、強い牝馬はレベル10ですので、外国産種牡馬と交配して生まれた結果、平均レベル60の馬が生まれます。
仮にレベル0の牝馬であっても、既に種牡馬がレベル50であれば、少し上振れしただけで強い牝馬と同じレベル60が生まれます。
従って、牝馬のレベルの差があまり出なかったのではないかと推測されます。

ところが、種牡馬の質もこれ以上レベルアップが望めない位置まで到達した現在において、ベースとなる牝馬が非常に重要になってきています。
今の日本競馬は
強い日本産牝馬  レベル50(生まれてくる子供は±20の幅がある)
日本産種牡馬   レベル50(生まれてくる子供は±20の幅がある)
という感じになってしまっているのだろうと思います。
種牡馬のパワーだけでレベル0の牝馬が逆転するのは難しくなってしまっているため、ベースが重要となり、走った牝馬の仔が走るという循環が生み出されているのでは?と推測しています。

血統を重ねる事で行きつく先でしょうね。これをサラブレッドは目指していたわけですから。
どちらがいいのか?というのは意見は割れるとは思います。

ふと世界に目を向けると、欧州でも米国でも立派な母の息子、娘達が走っています。
これから近い将来、日本馬の前に立ちはだかる可能性のある馬もいますので、先物買いという軽い気持ちで見て下さい。