写真で振り返る 第51回フローラS レース回顧。チェッキーノ快勝。




直線

クィーンズベストが逃げます。これは頑張って逃げるしかないので、バシバシ鞭で頑張らせますが、さすがに左鞭で左に寄れたりしてますね。
フロンテアクイーンは直線でも暫くは追い出しを我慢していますが、道中で既に深追いですので、余力があまりありません。

外のパールコードとチェッキーノの争いだろうというのが大体この辺りです。

フローラS_ラスト2F

内がバテているので、外から抜かないといけません。
ビッシュ辺りは内突いたらもっと悲惨だったでしょうが、大外に持ち出しました。
ただ、そうなるとそこまで強いの?というのがそもそもの問題に。

フローラS_ラスト1F

クィーンズベストの三浦騎手は右鞭に持ち替えて追ってますが、これでガス欠しました。
外のチェッキーノがいいですが、2頭が外から内へ切れ込みながら走ったため、その後ろにいたアウェイクが進路変更をしています。
写真の所は右の手綱を開いて外へ持ち出していますが、パトロールビデオ見るとここからすごい勢いで外に行き、そこから巻き返しています。
なぜここまで走ったのかわかりませんが、とても頑張ったと思います。

フローラS_抜け出す時

抜け出す時は素晴らしい脚でした。
後続はほぼスタミナ切れを起こしているなか、最後まで大きくラップを落とすことなく走り上がり34.6。
レース上がり11.4 – 12.4 – 12.3とゴール前で加速しているのは、先頭がチェッキーノに変わったからです。

チェッキーノのレースは強いの一言です。
同日古馬1600万下のレアリスタもこのクラスにしては素晴らしいパフォーマンスでしたが、時計の水準はほぼ互角です。
抜け出してから後続にどんどん差がついたように、1頭だけスタミナの余力が違っていたということでしょう。
大外枠があまり不利にないメンバー構成だったというのはもちろんありますが、それでも克服した事実は無視できません。

この勝ち方をして、桜花賞前にOP特別も勝っていた馬ならオークスでも勝負にならないイメージは沸かないです。
道中も全くかかりませんし、最後まで伸びたので、スタミナも3歳牝馬同士なら心配ないでしょう。時計の裏付けも取れました。

この時期に東京2000mで2分を切るというのはもちろんフローラS史上初ですが、そう簡単ではないです。
例えばプリンシパルSも2分を切ったのは13回中3回しかありませんし、イレギュラーではありますが、オルフェーヴルの皐月賞の勝ち時計は2:00.6です。
それ位東京2000mというのでも、この時期の3歳馬にとっては時計を出すのが難しいレースです。

2000年以降東京2000mの3歳限定戦は176レースありました。
その中で、2分を切れたのは8回のみ。今回が9例目になります。今年は弥生賞といい、この壁を越えてきますね。

2着のパールコードもいい走りでしたが、最後スタミナ切れでしたね。
でもこちらもミモザ賞経由できっちり結果を出しているので、恐らく枠や流れ1つでいいところまで行くタイプです。
シークレットコードの下ですが、お姉さんの10着よりは上でしょうね。
クビを下げた走りが特徴的です。ショウナンパンドラみたいですね。

アウェイクは…わかりません。
正直言うとちょっと2頭に比べると足りない気がします。内ですんなり入ってロスなく走れたという面も大きいでしょうし。

フロンテアクイーンは本番かなり怖い1頭だと思います。
今回は前総崩れの中、踏み止まりました。2400mでもっと流れない中、掛からないかどうかが課題ではありますが、接触等なければもっといいと思います。
スタミナはあることは分かりましたので、後は当日の気分次第。

クィーンズベストか飛ばした結果7着で、これでオークスもダメだと思いますが、残念です。
騎乗どうのこうのは無いですが、もう少しだけ息が抜けたら最後あそこまで止まることはなかったでしょう。面白い馬だけにオークスで見たかったです。

ビッシュは1コーナーまでの位置取りが全てかと。
もっといい位置を取れる状況なら結果は変わっていたはずですが、ここはトライアル1発勝負。枠が外ならなー。内枠がかなり逆に作用してしまいました。

ゴールの時に「なんか見た絵だな」と思ったらメジャーエンブレムのクイーンカップとほぼ同じ絵ですね。
勝負服も騎手も毛色も。
サンデーレーシングはメジャーエンブレムが路線変更しても次の矢が出てくるんですね。ルメール騎手で。
ハッピートレイルズからの流れですので、マイル色が強いイメージがありますが、恐らくマイル色が強くなるのは来年位なような気がします。

気が良さそうなので、スローの流れなら2400mは大丈夫でしょう。
オークスは回避しないでほしいです。
フローラS_ゴール_チェッキーノ