ジュエラーの勝利!第76回桜花賞(GI) レース回顧




東京は徐々に葉桜になり、入学式も各地で終わって新しい季節も徐々に落ち着きつつある今日この頃。
福島では藤田菜七子騎手がJRA初勝利。もっと早く勝ちたかったと思うけど、桜花賞の日に勝ったというのも何かの縁かな?

第76回桜花賞(G1・阪神・芝1600m・良)

メジャーエンブレムの人気が抜けているものの、シンハライトとジュエラーも食らいついていて上位3頭が10倍以内のオッズ。
11番人気から単勝万馬券のように、穴党の出番があるか?のメンバー構成となっている今年の桜花賞。
忘れな草賞でクイーンカップで0.9秒離されたロッテンマイヤーが勝利し、メジャーエンブレムが勝てば「ほらやっぱり」と言える流れができた。

同日古馬1000万下で1:33.8(46.7-47.1)。
Bコースとなり、中間に雨が降ったが影響は見られず、メンバー構成と持ち時計を考えると1:34.0を切る戦いになりそうな馬場。

パドックはやはりメジャーエンブレムが大きくて落ち着き払い歩く姿が印象的。
落ち着いていれば全てOKということではないが、あれだけ悠然と歩くと目に付く。
本馬場入場で誘導馬の後ろを堂々と1番前でメジャーエンブレムが出てきたのが面白かった。ここでも貴女が先頭か?と。

花曇りの空にファンファーレが鳴り響き、残りわずかな桜の季節を飾るクラシック桜花賞。

スタートから前半

スタートは内のソルヴェイグがポンと出たのと、前に行く方だろうと思ったキャンディバローズが出遅れ。
メジャーエンブレムはあまり良くない。
外からアッラサルーテが前に行き、メジャーエンブレムはやや控えたら外から馬が殺到。
カトルラポール、メイショウバーズも前に行き先頭集団を形成。

その後ろからジープルマリアにラベンダーヴァレイにウインファビラス。その後ろ、7番手~8番手位で前半の3Fを通過した。
そのすぐ後ろの外の走りやすいところにシンハライトがいて、ビービーバーレル。
内からポンと出てドンドンとポジションを下げてしまったソルヴェイグがいて、アットザシーサイド。
ブランボヌールにキャンディバローズ、メイショウスイヅキ。
追い込み勢でレッドアヴァンセにデンコウアンジュ、ジュエラーにポツンとシンガリがアドマイヤリード。

前半が34.8と速報で出ていたので、そこまで流れていない。例年の桜花賞少し遅め程度。
遅くもなく速くもなく力が出せる流れなので、レースが壊れる事はなかった。

前半の勝負所は

ただやはりメジャーエンブレムの重賞3戦の走りとしては、4コーナーで先頭付近で走っていた馬のそれとは異なり、スムーズさには欠けていた。
クビを外に向けながらスピードを抑えるシーンもあったし、前も外も塞がれている。
道中見てて多くの方が「これ抜けてこれるの?」と思ったはずで、前の馬が然程強くないため、大幅なブレーキすら覚悟する位置に入ってしまった。
スタート直後にアッラサルーテの外から前に行こうという馬の動きっぽいので、前から4頭目の外目を取りたかったかな。多分。

ところが、外からどんどん被されてしまった。狭いながらも1頭分位間のあったアッラサルーテとジープルメリアの間だったが、ジープルメリアが少しふらついた所で進路が塞がれた。
そうなると行き場がない。無理しようにもできなくなり、やむなく内へ。
見た感じだと、このレース前半の誤算はジープルメリアだと思う。
スーパーカーだって前と隣が軽自動車に挟まれたらスピードを出しようがない。ぶつかりながら前に行く訳にもいかない。

後ろの方だとアットザシーサイドとシンハライトが接触(?)しながら激しい位置争い。
こちらはラベンダーヴァレイの後ろを取る争い。シンハライトは押し負けてしまうともう1頭外を回らないといけないため、ここは死守。
こちらもその外からウインファビラスが被せてきていたため、シンハライトの前が詰まり、こちらはいい感じで壁ができた。
そこからコーナーなので、1馬身前に。僅かに遅れていただけで恐らくアットザシーサイドに簡単に位置を取られたと思う。この位置取りはG1の戦いらしい。